こんばんわ。たびねっこです(ΦωΦ)
「佐太神社で奉納歌舞伎があるよ」と聞いて、
松江でないと見ることができないだろうなぁと思い、
出かけてみたら…
「神能」でした。
歌舞伎と能じゃ全然違うじゃない!(ΦДΦ)とびっくりしつつも堪能してきました。
佐太神社(さだじんじゃ)
出雲國風土記に記される由緒あるお社のひとつで
出雲國二ノ宮「佐陀神社」として称えられたお社です。
など、HPやパンフレットなどに書いてあり、かなりのスゴイ神社のようです。
ただ、私、まだまだ勉強不足で正直ぴんとこず…
でも!お参りしてみるとそのすごさがなんとなくわかる気がします!
伺ったのは夜なので(神能は8:00p.m.から…)暗くてわかりにくいですが3つの御本殿があります。
大社造りの御本殿三社(国指定重要文化財)に一二柱の神様をお祀りしているそう。
空気がシンとしてとても気持ちのよい神社です。
雰囲気の重みがとても気持ちよかったです。
伝統芸能「佐陀神能」
そんな佐太神社は古式のお祭をされているそうで、「神能」もそのひとつ。
「神能」はなんと、ユネスコ無形文化遺産!
で、国重要無形民俗文化財!
伺ってそんなにスゴイものだと初めて知りましたよ。
(ちょっと神楽でも見てこよーなんて軽い気持ちで来てみたら…)
どんな雰囲気?
「神能」を行う舞殿は神社敷地内に別棟で建てられています。
舞殿の左右にはかがり火が焚かれ、雰囲気ありますね。
皆さん、続々とやってきます。
まずはお参り
神能の鑑賞席は前方と右方のテント下に設営されていて雨でも平気なセッティング。
(当日、始まった直後からパラパラと小雨が降り続いていました)
席は70席弱くらいありましたでしょうか。ねっこ家は右方テントの53番と54番席でした。
始まるのを静かに待ちます。この日は連日の暑さが少しだけ和らいで、この時間に屋外にいてもさほど暑くありませんでした。浴衣で行ったのですが、暑さに苦しむことがなくてほんとよかった(ΦεΦ)
さぁ、始まります。
が、舞や能は撮影禁止。そりゃそうですね、「神事」なので。
今日の演目の説明をしてくださっているところまでで、カメラストップです。
写真で伝えられないので、物語調でどうぞ↓↓
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2017年7月8日(土)佐陀神能 演目:日本武(やまとだけ)
【ヤマトタケルのみこと】の東征のお話です。
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■内容(たびねっこの超意訳!扱い注意!諸説あり!)
・天皇から「東のヤバい奴らをやっつけなさい」と言われた【ヤマトタケルくん】
・出発後に立ち寄った伊勢で【ヤマトヒメちゃん】に剣と小袋をもらいます。
・貰った剣は<あめのむらくも>という剣。
昔々スサノオのおじさんがヤマタノオロチ退治の際に尻尾を裂くと出てきた剣です。
・もらった小袋には<ひうちいし(火を起こす石)>が入っていました。
・東に進むと、「なんか暴れているやつがいるから助けてくれ」と【アズマエミシさん】に頼まれますが、アズマエミシさんこそがヤバい奴の一角でした。
・だまされた【ヤマトタケルくん】は【アズマエミシさん】が放った火に囲まれ大ピンチ!
・【ヤマトタケルくん】はとっさに<あめのむらくも>で草をなぎはらいます。<あめのむらくも>にはすごいパワーが備わっていたので、辺り一帯の草の火は消えます。
・そして、なぎはらった草の山に<ひうちいし>で火をつけ【アズマエミシさん】を逆に焼き尽くして倒しました。
・草を薙ぎ払ったことで<あめのむらくも>は<草薙の剣>に名前が変わり、【ヤマトタケルくん】の旅は続きます。
---神能ではここまでですが、その後---
この後もいろいろ大変だったけど、なんとか東国を平定した【ヤマトタケルくん】は尾張に行き、婚約者【ミヤズヒメちゃん】と結婚します。
ハッピーなのもつかの間、【ヤマトタケルくん】はその後、<草薙の剣>を【ミヤズヒメちゃん】に預けたまま、伊吹山の神様退治に出かけるのでした。そのため<草薙の剣>は熱田神宮に残っているのです。
超意訳・完!
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ちなみに、佐太神社の演目解説は以下の通り(HPよりお借りしました)
前段 東夷征伐(とういせいばつ)の勅命を受けた日本武命が伊勢に倭姫命(やまとひめのみこと)を訪ねます。姫から素盞鳴尊が八岐大蛇(やまたのおろち)を退治した時に尾先から出てきた天叢雲剣(あめのむらくものけん)と燧石(ひうちいし)を授かります。
後段 駿河國についた日本武命は待ち受けていた東夷(あずまえみし)の火攻めに合います。倭姫命から授かった天叢雲剣の霊力で草を薙ぎ払い、燧石で火をつけ東夷を滅ぼします。この後、剣は草薙剣(くさなぎのけん)と呼ばれ熱田神宮に納められたという由来を物語ります。
たびねっこは思ふ…
【ヤマトタケルくん】役の人出ずっぱりやん!(ΦДΦ)!
運動量めっちゃすごいんですけど!(ΦДΦ)!!
しかも、かなりの部分で歌ってたりするし。。。(ΦДΦ)。。。
能って静かなイメージでしたが、それなりに動きがあって
内容は短いお話なのに、かなり魅せてくれるんだなと驚きました。
島根にはこうした屋外で見る舞や神楽が多くあると聞くので
もし滞在のタイミングで開催されているようであれば、是非見てみてください。
屋内の能楽堂やホールで見るのとずいぶん雰囲気が違います。
ただ、どの人が何役なのか、今は何の場面なのか、などは
衣装を見て判断したり、場面転換をしっかりつかまないと
わけわからなくなるので(ヌシさんは途中でわけわからなくなっちゃったそうです…)
もしそうなっちゃったらお隣さんとかに聞けるといいですね。
(音声ガイドがある舞台だとその辺の心配いらないのですが、地方の保存会ががんばっているところですからねぇ。なにせ「芸能」ではなく「神事」ですし…)
と、いろいろ書きましたが、一番よかったのは「非日常感」でしょうか。
なかなか経験しがたい時間でした♪
▽佐太神社
住所 〒690-0331 島根県松江市鹿島町佐陀宮内73
電話 0852-82-0668
「佐陀神能」の鑑賞には1,200円の席料が必要です♪
月が幻想的な夜でした。
読んでくださってありがとうございます♡(ΦωΦ)